どうも!
金管バンドクラブから吹奏楽部へ。ユーフォニアム歴8年のあおみどりです!
今回ご紹介するのは、吹奏楽では有名な曲「マードックからの最後の手紙」です。
1.解説
みなさん、タイタニック沈没事故をご存じでしょうか。
1912年、世界最大規模の客船であったタイタニック号が氷山に衝突して沈没した、実際にあった海難事故です。
このタイタニック号に乗船していたのが、一等航海士のウィリアム・マクマスター・マードックです。
この「マードックからの最後の手紙」は、ウィリアム・マクマスター・マードックとタイタニック沈没事故をモチーフに作られました。
ウィリアム・マクマスター・マードック
マードックは船乗りの家系に生まれ育ちます。
海で遭難することがさほど珍しくない時代で、マードックは船長資格を取得し、いくつもの運航を重ねました。
タイタニック就航直前に妹へ、また、事故発生の数日前には両親に手紙を出しています。
どちらも、マードックが経験した日常の出来事や、離れて暮らす家族への心遣いが書かれていたそうです。
沈没事故により逝去したマードックでしたが、アメリカの新聞社により「マードックは自殺した」という不名誉な記事が報道され、残された家族は苦しめられました。
その際、生き残った航海士らからの手紙により、報道が誤認であることが証明されます。
航海士らからの手紙には、最後にマードックを見た航海士の証言が書かれていました。
「マードックは右舷側で乗客を誘導していた。ボートの着水準備のために絡まったロープを解いている最中、船の浸水により流されてしまった」
この手紙は、残されたマードックの家族の心を救ったといわれています。
2.マードックからの最後の手紙
下記の動画は、WISH Wind Orchestra様の演奏です。
作曲者:樽屋雅徳 <代表曲:マゼランの未知なる大陸への挑戦>
曲はその手紙に綴られていたであろう風景や彼の思いをアイリッシュ調のメロディーで描いていきます。
マードックからの最後の手紙 概要 (作曲者コメント)
マードックからの最後の手紙を「読む」ように聴いていただけたらと思います。
3.改訂版
「マードックからの最後の手紙」は何回か改版されていますので、演奏しようと思っている人は自分たちにとって一番良いものを選んでくださいね。
委嘱(いしょく)とは、特定の仕事を他者に任せることだよ!