どうも!
金管バンドクラブから吹奏楽部へ。ユーフォニアム歴8年のあおみどりです!
今回は、華やかな式典行進曲「ARSENAL」をご紹介します。
1.解説
ベルギーのアントウェルペン州に、メヘレンという都市があります。
メヘレンはベルギーにおける鉄道網の中心地であったため、1835年にベルギー国が運営する鉄道会社が、鉄道工廠を設立しました。
工廠(こうしょう)とは、軍直属の工場のことだよ!
兵器や弾薬などの軍需品を製造していたんだ。
「arsenal」は「工廠」という意味だよ。
「ARSENAL」は、そんなメヘレンに拠点を置く鉄道工場の吹奏楽団「harmonie van het Spoorweg arsenaal」の創立50周年を記念して委嘱された曲です。
「harmonie van het Spoorweg arsenaal」は「鉄道工廠の調和」と直訳されます。
2.アーセナル?アルセナール?
「ARSENAL」の読み方について、迷った方も多いのではないかと思います。
吹奏楽として調べると「アルセナール」が大多数を占めますが、イングランドのロンドンを本拠地にしているサッカーチーム「Arsenal Football Club(アーセナル・フットボール・クラブ)は、「アーセナル」です。
吹奏楽では「アルセナール」、サッカーでは「アーセナル」
メヘレンはオランダ語を公用語としています。
オランダ語で「アルセナール」の綴りは「arsenaal」となります。
つまり、オランダ語として読むなら「アルセナール」ではなく「アーセナル」
しかし「arsenaal」を翻訳するとフランス語で「arsenal」
つまり、「arsenal」はフランス語として読んだら「アルセナール」となる。
「arsenal」=フランス語=「アルセナール」
「arsenal」=オランダ語=「アーセナル」
つまり、日本の吹奏楽では「ARSENAL」をフランス語の「アルセナール」と読んで定着したのではないかと思います。
どちらでも意味は一緒なので、相手に伝わればOKだよね!
3.ARSENAL
下記動画は近畿大学吹奏楽部様の演奏で、作曲者が指揮をされている貴重な映像です。
作曲者:Jan Van der Roost (ヤン・ヴァン=デル=ロースト) <代表曲:Mercury(マーキュリー)>
トリオからの木管を中心としたメロディーは美しく、副題として「Concert March(コンサートマーチ)」と書かれているとおり、格調高い式典行進曲を意識して作曲されています。
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